リサーチ委員会 〜旧調査研究方法検討委員会〜 委員会トップへ
   ホーム委員会リサーチ委員会調査研究方法検討会調査研究方法検討会 かわら版調査研究方法検討会 かわら版 第52回調査研究方法検討会かわら版

  委員会の概要

  リサーチ委員会開催案内
(委員のみ)

  所属検討会および
「子どもネット」
  調査研究方法検討会
  ワクチン研究検討会
  子どもネット
  事故予防検討会

  リサーチアイデアバンク
  リサーチなんでも相談

調査研究方法検討会 
かわら版

  質的研究方法検討会 

   


調査研究方法検討会 かわら版

■ 第52回調査研究方法検討会かわら版 ■

 去る3月3日(土),4日(日):リーガロイヤルホテル(土),大阪国際会議場(日)大阪にて第52回調査研究方法検討会が開催されました.場所の設定・準備などは絹巻 宏氏,西村龍夫氏のお世話になりました.ありがとうございました.検討会の報告要旨は,各演者の方へお願いしております.ご発表いただいた研究の概要とともに検討会で議論された内容も含めご報告いたします.

※また,検討会終了後リサーチ委員会が開催されます.委員の先生方はよろしくお願い致します.
    3日(土)
    ○「コンジョイント分析を用いたポリオワクチンの選好因子 」
    牟田 広実
     現在話題となっているポリオワクチンであるが、1) 不活化ワクチンの接種費用、2) 不活化ワクチンの接種の位置づけ、3) 生ワクチンのワクチン関連麻痺の頻度、3) 不活化ワクチンの免疫持続期間を様々な条件に仮定し、それぞれに対して生ワクチンと不活化ワクチンのどちらを接種するかを尋ねるコンジョイント分析による調査について、プレリミナリーなデータとともに討議した。設問数の多さ(コンジョイント分析だけで25問)や、ワクチンに関する説明内容についてご意見を頂いた。今後、ネットリサーチによる全国調査を予定している。


    ○「乳児期予防接種の早期完了率:
    BCG、三種混合、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンについて」   牟田 広実
     本研究のクリニカルクエスチョンは、「同時接種を受けている方が、上記ワクチンの乳児期の接種が早期に完了する」という仮説を検証することである。入手可能なデータは、自治体の予防接種台帳からの生年月日、性別、上記ワクチンの接種年月日のみである。討議にて、累積接種率による比較や、「上記ワクチンについて、同時接種を受けている方が、受けていないものと比較して、○○日早く接種が完了する」というアウトカムがふさわしいとのご意見を頂いた。また、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンの一時中断時期のデータは外すことや、年度毎の変化を観察することも興味深いというご意見を頂いた。


    ○「小児科外来を受診した感冒児の経過に影響する因子について」
    西村 龍夫
     かぜ症状で受診した生後6カ月から5歳までの小児患者をエントリーし、受診時の年齢、性別、ワクチン接種の有無、投薬内容を記録する。3日後の経過を電話で聞くことで、かぜ患者のリスク解析と、どのような投薬がそういったリスクを下げる、または上げるのかを解析することを目的に当研究を企画した。
     検討会では、調査項目についての追加と、電話調査時の質問内容を統一すること、調査の目的変数を明確にすることなどの指摘を受けた。また、経過調査で症状を改善、不変、悪化の3段階に分け、その後の統計検定をどのようにするかのアドバイスを頂いた。
     まずは少数の施設でのプレ調査を行い、その後に本調査を行う予定である。


    ○「無痛分娩や生殖補助医療は、1ヵ月時の母乳育児率と関連するか?」
    瀬尾 智子
    概要:産婦人科入院カルテ情報を後方視的にレビューし、無痛分娩や生殖補助医療が1ヵ月健診時の母乳育児の割合に影響するかどうかを調べるという研究の妥当性について検討。
    検討会での議論:出席者より、1.問診表などの情報をこの調査について二次使用することは、匿名性が守られれば問題ない。2.分析の方法は、多変量解析を用いるとよい。というアドバイスが得られた。
    今後の課題:データを入力して、次回の検討会に持っていく。



    4日(日)
    ○「インターネットを利用した小児科診療所におけるインシデント全国調査経過報告」
    斉藤 匡
     平成23年11月18日より「外来小児科・医療安全のためのホームページSMAP」を開設し調査を開始した。SMAPとはSafety Management in Ambulatory Pediatricsの頭文字をとって命名した。インターネットを利用してsmap-leap.jpで検索すればホームページが誰でも閲覧が可能だが、実際に報告をしたり内容を閲覧するには初めに各診療所の施設登録と報告者登録が必要である。登録すると、「最新の10件」「外来小児科・医療安全情報」を通して警鐘的事例や医療安全に関する情報を共有できる。
     平成24年3月3日現在で施設登録数は84件、報告件数は44件であり、少しずつ症例が集まってきたところでまだ量的な傾向が出せる段階ではない。これまでの結果として、午前より午後の発生件数が多い、16時台にレベル(ニアミス)の件数が突出、1歳未満+就学前の事例が80%、受診理由別では「予防接種」がトップ、与えた影響別では、レベル0(ニアミス)が60%,レベル2(治療が必要)も3件あり,といった内容を報告した。
     今後の課題として(1)どうすれば報告が増えるか?(2)どう分析を深めるかの2つが挙げられ、入力の負担感を軽減するなどホームページの改善や本当に必要とされる情報の提供(具体的な対応策等)、学会誌への折りこみ広告や学会ホームページを通じたPR、地方会や年次集会での中間報告、警鐘的事例の学会誌への投稿などが挙げられた。様々な視点から分析を深めるために、関連書籍や文献に広くあたり、毎月開催されている質的研究方法検討会において議論を続けていきたい。


    ○「MRワクチン3期、4期接種における本人署名の必要性とワクチンに関する意識調査」
    日野 利治
     平成24年度に終了するMRワクチン3期、4期接種において、本人が同意の意思表示を確認することは「子どもの権利条約」からも必要ではないか、また自らの健康意識を高める効果があるのではないかと考えた。またワクチンに関する中高生の被接種者への意識調査、また保護者と被接種者のワクチンに関する意識の比較に関する調査は少なく、ワクチン接種者本人の署名を取る群と、取らない群に分けて保護者と本人とのワクチン意識調査研究の計画を発表した。ディスカッションにおいて被接種者へのワクチン意識調査ではインタビューの方法が有力で現在実施中との発言があった.また、被接種者本人の署名、非署名で分けることが適切か、むしろ 本人への説明方法を検討すべきとの意見がでた。また先行研究の少なさより、いきなり症例対照試験を行うより保護者と被接種者のワクチン意識比較研究をまず行うべきとの意見が出た。


    連絡先
    〒833-0027
    福岡県筑後市水田991-2杉村こどもクリニック
    杉村 徹
    FAX: 0942-52-6777 , E-mail:sugimura@kurume.ktarn.or.jp
ページの上部へ▲

関連ページ
調査研究方法検討会のページへ
リサーチ委員会トップページへ
会合開催予定日一覧へ
委員会トップページへ
< 前のページへ戻る